冬の季語

【冬の季語】聖菓

【冬の季語=仲冬(12月)】聖菓

【ミニ解説】

「クリスマスケーキ」のこと。


【聖菓(上五)】
聖菓ありコーヒーに糖入れずとも 阿波野青畝
聖菓のてっぺん 舐めて 青春みじかすぎる 伊丹公子
聖菓切るためにサンタをつまみ出す 松浦敬親
聖菓切る五人家族はやつかいな 伊藤伊那男
聖菓切り分く神棚に仏壇に 堀切克洋
聖菓切るフォーク輝かせて都民 野口る理

【聖菓(中七)】
ナイフなほ聖菓の中に動きをり 山口波津女
窓ありて聖菓の家の真暗がり 秋元不死男
家計簿にはさむ聖菓の予約票 大島民郎
小窓より覗く聖菓の家の中 辻田克巳
天井に聖菓の甘き火が映る 鷹羽狩行
蝋涙をあやまつ聖菓塔上に 鷹羽狩行
薄く切る聖菓に薄く載る果実 野口る理

【聖菓(下五)】
九十有二歳の吾も聖菓欲る 阿波野青畝


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【冬の季語】熊穴に入る
  2. 【冬の季語】悴む
  3. 【新年の季語】初詣
  4. 【夏の季語】蟻
  5. 【冬の季語】小春日和
  6. 【冬の季語】冬銀河
  7. 【春の季語】猫柳
  8. 【冬の季語】枯芝

おすすめ記事

  1. あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
  2. 色里や十歩離れて秋の風 正岡子規【季語=秋の風 (秋)】
  3. 菱形に赤子をくるみ夏座敷 対中いずみ【季語=夏座敷(夏)】
  4. 炎天を山梨にいま来てをりて 千原草之【季語=炎天(夏)】
  5. 蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
  6. 【春の季語】雛祭
  7. 三月の旅の支度にパスポート 千原草之【季語=三月(春)】
  8. 古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤郁乎
  9. 嗚呼これは温室独特の匂ひ 田口武【季語=温室(冬)】
  10. 祭笛吹くとき男佳かりける 橋本多佳子【季語=祭笛(夏)】

Pickup記事

  1. 黴くさし男やもめとなりてより 伊藤伊那男【季語=黴(夏)】
  2. 【夏の季語】金魚
  3. 「パリ子育て俳句さんぽ」【11月20日配信分】
  4. 数へ日を二人で数へ始めけり 矢野玲奈【季語=数へ日(冬)】
  5. 大空に自由謳歌す大花火 浅井聖子【季語=大花火(夏)】
  6. マフラーを巻いてやる少し絞めてやる 柴田佐知子【季語=マフラー(冬)】
  7. きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】
  8. 霜柱ひとはぎくしやくしたるもの 山田真砂年【季語=霜柱(冬)】
  9. 【秋の季語】星月夜
  10. 【夏の季語】風鈴
PAGE TOP