「諷詠」

  1. 鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】

    鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模試で「矛盾」という課題が出た。「今」をテーマに書いたら高得点で、テレホンカードをもらったことがある。「今」と言った瞬間に「今」ではなくなるか…

  2. しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】

    しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女…

  3. からたちの花のほそみち金魚売 後藤夜半【季語=金魚売(夏)】

    からたちの花のほそみち金魚売後藤夜半見たことがない景でも、…

  4. 又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半【季語=ゆうれい草(夏)】

    又の名のゆうれい草と遊びけり後藤夜半「ゆうれい草」は銀竜草…

  5. 水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】

    水遊とはだんだんに濡れること後藤比奈夫閃きをさっと書き留め…

  6. 紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】

  7. 鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫【季語=鶴来る(秋)】

  8. フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語=暑し(夏)】

  9. 父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫【季語=父の日(夏)】

  10. 日の遊び風の遊べる花の中 後藤比奈夫【季語=花(春)】

  11. 節分の鬼に金棒てふ菓子も 後藤比奈夫【季語=節分(冬)】

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