「諷詠」
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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模試で「矛盾」という課題が出た。「今」をテーマに書いたら高得点で、テレホンカードをもらったことがある。「今」と言った瞬間に「今」ではなくなるか…
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しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女…
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からたちの花のほそみち金魚売 後藤夜半【季語=金魚売(夏)】
からたちの花のほそみち金魚売後藤夜半見たことがない景でも、…
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又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半【季語=ゆうれい草(夏)】
又の名のゆうれい草と遊びけり後藤夜半「ゆうれい草」は銀竜草…
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水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
水遊とはだんだんに濡れること後藤比奈夫閃きをさっと書き留め…
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紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】
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鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫【季語=鶴来る(秋)】
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フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語=暑し(夏)】
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父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫【季語=父の日(夏)】
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日の遊び風の遊べる花の中 後藤比奈夫【季語=花(春)】
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節分の鬼に金棒てふ菓子も 後藤比奈夫【季語=節分(冬)】