音

1. 

   厚餡割ればシクと音して雲の峰　中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

   厚餡割ればシクと音して雲の峰中村草田男（『音数で引く俳句歳時記　夏』）引用は面白い例句が多いと噂の歳時記から。個人的には草田男のあまたある句の中でかなり好きな方の一句です。「厚餡」はこの句より前に用…

2. 

   田を植ゑるしづかな音へ出でにけり　中村草田男【季語＝田植（夏）】

   田を植ゑるしづかな音へ出でにけり)中村草田男　今年は草田男…

3. 

   皮むけばバナナしりりと音すなり　犬星星人【季語＝バナナ（夏）】

   皮むけばバナナしりりと音すなり)犬星星人（「蒼海」１４号より）…

4. 

   冬深し柱の中の波の音　長谷川櫂【季語＝冬深し（冬）】

   冬深し柱の中の波の音長谷川櫂（『古志』）初めて読んだのがい…

5. 

   初燈明背にあかつきの雪の音 髙橋千草【季語＝初燈明（新年）】　

   初燈(とう)明(みょう)背にあかつきの雪の音)髙橋千草(ちぐさ)（北海道俳…

6. 

   古池や芭蕉飛こむ水の音　仙厓【季語＝芭蕉（秋）】

7. 

   季すぎし西瓜を音もなく食へり　能村登四郎【季語＝西瓜（秋）】

8. 

   雲の中瀧かゞやきて音もなし　山口青邨【季語＝瀧（夏）】

9. 

   【#25】写真の音、匂い

10. 

    鉄瓶の音こそ佳けれ雪催　潮田幸司【季語＝雪催（冬）】

11. 

    枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」　林翔【季語＝枯葉（冬）】

12. 

    埋火もきゆやなみだの烹る音　芭蕉【季語＝埋火（冬）】