ない

  1. 恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】

    恋の句の一つとてなき葛湯かな岩田由美(『春望』) 子供の頃、手足が冷えて眠れない私に母が葛湯を吹いてくれた。葛湯とは、葛の根から採った澱粉を湯で溶いてとろみを出し、砂糖を加えて甘くした飲み物である。…

  2. 菊人形たましひのなき匂かな 渡辺水巴【季語=菊人形(秋)】

    菊人形たましひのなき匂かな)渡辺水巴 尊敬する先輩に『続・…

  3. 海に出て綿菓子買えるところなし 大高翔

    海に出て綿菓子買えるところなし大高翔(「鳩よ!」1997年8月号)…

  4. 季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】

    季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり能村登四郎夏と言えば西…

  5. 雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨【季語=瀧(夏)】

    雲の中瀧かゞやきて音もなし山口青邨家電量販店をぶらついてい…

  6. 春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】

  7. 沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】

  8. 春天の塔上翼なき人等 野見山朱鳥【季語=春天(春)】

  9. 特定のできぬ遺体や春の泥 高橋咲【季語=春の泥(春)】

  10. 廃墟春日首なきイエス胴なき使徒 野見山朱鳥【季語=春日(春)】

  11. 仕る手に笛もなし古雛 松本たかし【季語=古雛(春)】

  12. 嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子

おすすめ記事

  1. 神保町に銀漢亭があったころ【第3回】青柳飛
  2. 呼吸器と同じコンセントに聖樹 菊池洋勝【季語=聖樹(冬)】
  3. 遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太【季語=夏の海(夏)】
  4. 人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】 
  5. この出遭ひこそクリスマスプレゼント 稲畑汀子【季語=クリスマス(冬)】

Pickup記事

  1. 【冬の季語】日記買う
  2. 縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】
  3. さざなみのかがやけるとき鳥の恋 北川美美【季語=鳥の恋(春)】
  4. 【秋の季語】コスモス
  5. 【春の季語】花
PAGE TOP