1. あまり寒く笑へば妻もわらふなり 石川桂郎【季語=寒し(冬)】

    あまり寒く笑へば妻もわらふなり)石川桂郎 笑うことと泣くこと。スイッチは反対側についているが体の中で起きている現象は同じだと思う。 高校時代のある日の放課後、ふとした折に笑いが止らなくなった…

  2. よもに打薺もしどろもどろ哉 芭蕉【季語=薺打つ(新年)】

    よもに打薺もしどろもどろ哉芭蕉(『芭蕉全発句集』角川ソフィア文庫)…

  3. 兎の目よりもムンクの嫉妬の目 森田智子【季語=兎(冬)】

    兎の目よりもムンクの嫉妬の目森田智子(『掌景』) 女性は嫉…

  4. 動かない方も温められている 芳賀博子

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  5. 禁断の木の実もつるす聖樹かな モーレンカンプふゆこ【季語=聖樹(冬)】

    禁断の木の実もつるす聖樹かな)モーレンカンプふゆこ 「山吹…

  6. あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】

  7. 秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】

  8. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】

  9. 幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦

  10. 季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】

  11. 雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨【季語=瀧(夏)】

  12. してみむとてするなり我も日傘さす 種谷良二【季語=日傘(夏)】

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