浅川芳直
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室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】
室咲きをきりきり締めて届きたり蓬田紀枝子「先生の句は難しいですね」「そうですか……そんなことはないと思うのですけれども」私の句集を買ってくださったカルチャー教室の受講者と、何気なくこんな会話をした。…
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わが腕は翼風花抱き受け 世古諏訪【季語=風花(冬)】
わが腕は翼風花抱き受け世古諏訪掲句は、句集『醉芙蓉』より。…
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冬蟹に尿ればどつと裏返る 只野柯舟【季語=冬蟹(冬)】
冬蟹に尿ればどつと裏返る只野柯舟只野柯舟は終戦直後の冬至の…
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いつよりも長く頭を下げ初詣 八木澤高原【季語=初詣(新年)】
いつよりも長く頭を下げ初詣八木澤高原八木澤高原(1907~…
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一瞬の雪墜のひかり地にとどく 真島楓葉子【季語=雪墜(冬)】
一瞬の雪墜しづれのひかり地にとどく真島楓葉子掲句は私が忘れ…
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みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】
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凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
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霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子【季語=霜柱(冬)】
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【巻頭言】地球を損なわずに歩く――〈3.11〉以後の俳句をめぐる断想
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神保町に銀漢亭があったころ【第43回】浅川芳直