
【夏の季語=三夏(5-7月)】薪能
薪能(たきぎのう)は、主として夏場の夜間、能楽堂、もしくは野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いて、その中で特に選ばれた演目を演じる能楽。起源は、興福寺西金堂で催される「修二会」における薪猿楽であることから、もともとは俳句でも春の季語とされていたが、夏から秋にかけて各地で実施されることが多いため、現在では多く、夏の題とされる。

【薪能(上五)】
薪能鬼女の金欄火に染まる 品川鈴子
薪能まで松にほふ夜道かな 藤田湘子
【薪能(中七)】
火蛾狂ひ薪能いま動の時 内藤悦子
【薪能(下五)】
業平をうつつにすなる薪能 千原草之
雲荒く昏れゆくものを薪能 八木三日女
鼓うてば闇のしりぞく薪能 石原八束
入相の鐘なほ暮れず薪能 稲畑汀子
一笛の闇に切り込む薪能 槇かをり
夜は夜をうは書きしつつ薪能 河内文雄
序の舞の月に踏み出す薪能 長谷川祥子
唐衣小雨に濡るる薪能 佐土井智津子
【その他】
【自由律】