【春の季語】春蚕

【春の季語=晩春(4月)】春蚕

春のあいだに育てられる蚕のこと。辞書には「しゅんさん」という音読みもあるが、季語としては「はるご」と読まれることが多い。養蚕はかつて農家の貴重な現金収入だったが、「田植」をする前の労働として「」とともに「春蚕」を育てていた。季節的にも病気の発生が少ないために良質の繭ができる。

【参考】2018年春蚕 養蚕ワークショップ


【春蚕(上五)】
春蚕飼ふ地蔵参りの済みしより 疋田華子
春蚕掃き伊賀は組紐守りけり 百合山羽公
春蚕飼う姉に吉野の櫂の音 大西健司

【春蚕(中七)】

【春蚕(下五)】
一つ燭で二人で見舞ふ春蚕かな 幸田露伴
ふるさとの框這ひゆく春蚕かな 石寒太
みづうみを雨の洗へる春蚕かな 野中亮介
やはらかきいのち犇く春蚕かな 檜 紀代
光吐くごと繭ごもる春蚕かな 橘美寿穂

【その他の季語と】
藤垂れて春蚕はねむりさめにけり 加藤秋邨


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