【新年の季語】若水

新年の季語(1月)】若水

元日に最初にくむ縁起物の水のこと。

往古、立春の日に宮中の主水司から天皇に奉じた水のもとを指した。

若水は邪気を除くと信じられ、神棚に供えた後、その水で年神への供物や家族の食事を作ったり、口を漱いだり茶を立てたりした。


【若水(上五)】
若水にはや塵のうく日影かな 籾山梓月
若水の杓をしたたる玉滴 深見けん二
若水の闇の重さを汲み上げし 八染藍子
若水に鉄の匂ひのありにけり 栗原稜歩

【若水(中七)】
山里や若水くみの遠あるき 井上井月

【若水(下五)】


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