
【秋の季語=仲秋(9月)】石榴(柘榴)
花期は初夏(=「石榴の花」)。9-10月ごろに赤い球状の実がなる。 熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、スポンジ状の薄膜の中に赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が数百個現れる。ぷちぷちとした食感で甘酸っぱい。主に西南アジアや中東の原産といわれるが、原産地については諸説ある。俳句では、〈露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す 西東三鬼〉が圧倒的に有名である。

【石榴(上五)】
石榴くふ女かしこうほどきけり 炭太祇
石榴重たし降神の儀のかたわらに 横山白虹
石榴裂け生涯いくつ時計もつ 波多野爽波
【石榴(中七)】
聞えない耳なら石榴ぶらさげよ 金原まさ子
パレットの端に石榴のいろ作る 野名紅里
【石榴(下五)】
うしろ手が楽ですともう石榴たわわ 古沢太穂
虚空にて見えざる鞭が柘榴打つ 桂信子
百万回死にたし生きたし石榴食う 金原まさ子
大空へ呵呵大笑の石榴かな 板津堯
同じだけ傷ついてゐる石榴かな 対中いずみ
【その他の季語と】
【川柳】
少年を石榴の中へ移植する 石原明