ハイクノミカタ

どちらかと言へば麦茶の有難く  稲畑汀子【季語=麦茶(夏)】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: eye-2horikiri--1024x538.png

どちらかと言へば麦茶の有難く

稲畑汀子


誰かの家に行き、あるいは仕事の打ち合わせなどで、「何がいいですか?」といくつかの選択肢を提示されたが、これというものがない。「…まあ、じゃあ麦茶で」の「…まあ、じゃあ」の部分は、わりと〈麦茶〉という季題の本質だったりするわけで、ほかの飲み物を入れてみても、なかなかうまくいかない。個人的なことをいうと、私は麦茶の匂いも味わいもそれほど好きではなく、これまでにたぶん数回しか飲んだことがない。でも好きな人もいるんだろうなあ。(堀切克洋)



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 口中のくらきおもひの更衣 飯島晴子【季語=更衣(夏)】
  2. 大寒の一戸もかくれなき故郷 飯田龍太【季語=大寒(冬)】
  3. 男はよろめき/星空はぐるぐる… ゼノ・ビアヌ 
  4. 秋虱痼  小津夜景【季語=秋虱(秋)】
  5. 毛皮はぐ日中桜満開に 佐藤鬼房【季語=桜(春)】
  6. 気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
  7. 立春の零下二十度の吐息 三品吏紀【季語=立春(春)】 
  8. 【毎日更新中!】ハイクノミカタ

あなたへのおすすめ記事

連載記事一覧

PAGE TOP