敷物のやうな犬ゐる海の家
岡田由季
カーペットのようなふさふさの毛の大きな犬が、暑さもあって、うっぷしている。人間はみな水着姿だというのに、犬はそういうわけにはいかないから、場違い感が半端ない。真夏にはあるはずのない「敷物=カーペット」という比喩が微笑を誘う。かわいい句なのだが、現実はさらに気温が一度ほど上昇しそう。『犬の眉』(2014.7 現代俳句協会新鋭シリーズ4)より。(堀切克洋)
【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】
カーペットのようなふさふさの毛の大きな犬が、暑さもあって、うっぷしている。人間はみな水着姿だというのに、犬はそういうわけにはいかないから、場違い感が半端ない。真夏にはあるはずのない「敷物=カーペット」という比喩が微笑を誘う。かわいい句なのだが、現実はさらに気温が一度ほど上昇しそう。『犬の眉』(2014.7 現代俳句協会新鋭シリーズ4)より。(堀切克洋)
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堀切克洋(ほりきり・かつひろ)
1983年生まれ。2011年7月「銀漢」入会、2014年同人。2014年、第6回石田波郷新人賞奨励賞、2015年、第6回北斗賞準賞、2016年、俳人協会第3回新鋭評論賞大賞、2017年、第8回北斗賞受賞、2018年、第一句集『尺蠖の道』上梓、2019年、第42回俳人協会新人賞、2020年第21回山本健吉評論賞。
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Twitter:https://twitter.com/KHorikiri
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