季語・歳時記

【春の季語】卒業歌

【春の季語=仲春(3月)】卒業歌

卒業」をテーマとした歌のこと。

学校では「仰げば尊し」を歌うことが多いが、これは1884年(明治17年)に発表された唱歌。

ユーミンの「卒業写真」やレミオロメンの「3月9日」など、ポピュラーソング界隈でも流行歌が生まれることがある。


【卒業歌(上五)】
卒業歌おこる武蔵野森の中 山口青邨
卒業歌杉山の杉起立せる 津田清子
卒業歌ひろがりゆきて声くらし 能村登四郎
卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美
卒業歌とどく無人の教室にも 中塚健太

【卒業歌(中七)】

【卒業歌(下五)】
はだれ野の安曇に聞けり卒業歌 及川貞
めくるめき雪の目に翔く卒業歌 角川源義
ゆく雲の遠きはひかり卒業歌 古賀まり子
裏門は川波あかり卒業歌 岡本眸
オルガンの息と溜息卒業歌 鷹羽狩行
百の窓かがやきはじめ卒業歌 鷹羽狩行


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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