【冬の季語=三冬(11月〜1月)】冬の蜂
冬の間にまれに見える「蜂」(春の季語)のこと。
「蜂」は寒さをしのげる場所で「冬眠」=越冬しているため、冬に蜂を見かけなくなる。
スズメバチ・アシナガバチのように、働き蜂は冬になると死んでしまう種もある(一方ミツバチは、働き蜂も女王蜂と一緒に身を寄せ合って巣の中でじっと冬を越す)。
俳句では「冬蜂」とも略される。
【冬の蜂(上五)】
冬の蜂翔たざれば死ぬ翔てば死ぬ 辻田克巳
冬の蜂花買ふ金は惜しまずに 石田あき子
冬の蜂バブル期の服死蔵せり 岡田由季
【冬の蜂(中七)】
【冬の蜂(下五)】
我作る菜に死にてあり冬の蜂 杉田久女
掃き寄せし塵の中より冬の蜂 黛まどか
お別れの花より出でし冬の蜂 如月真菜