
【夏の季語=三夏(5ー7月)】老鶯
ろうおう。「夏の鶯」のこと。「春告鳥」といわれる「鶯」は、夏となっても繁殖のために鳴きつづける。漢詩に使われた言葉で、夏になって声に張りのなくなった鶯を指すが、実際には、春よりも鳴き声は「夏の山」で大きく響く。歴史的仮名遣いは「ろうあう」。
【老鶯(上五)】
老鶯や珠のごとくに一湖あり 富安風生
老鶯や泪たまれば啼きにけり 三橋鷹女
老鶯に杣は木魂をつくりけり 石橋辰之助
老鶯の声の切れとぶ荒岬 上田五千石
老鶯やうやうやしくも酒こぼす 岡田史乃
老鶯のこゑに間のあり妙ならむ 八田木枯
老鶯のこゑ撥ね返し岩畳 鷹羽狩行
老鶯のとりまく昼の深さかな 伊藤敬子
老鶯や斜めに弱る竹箒 安里琉太
【老鶯(中七)】
【老鶯(下五)】
【ほかの季語と】
老鶯や主峰は遂に霧はれず 下村非文