【冬の季語】鷲

【冬の季語=三冬(11月-1月)鷲


タカ科に分類される鳥のうち、大型のものを指す。「鷹」と同様に、鋭い嘴と爪をもつ。
日本に野生で生息しているのは、犬鷲、大鷲、尾白鷲、冠鷲の4種類。上の写真は尾白鷲(よく見ると尾が白い)。
ただし冠鷲は沖縄県の石垣島・西表島。森林と湿地・農地が接する環境にのみ生息する。犬鷲も通年で見られる。


【鷲(上五)】
大鷲の嘴にありたるぬけ毛かな 高浜虚子
大鷲の瞳は人の世に向はざる 下村非文
冬の鷲爪みじかくて老いにけり 桂信子
檻の鷲眼光にぶくなりしかな 上田五千石
大鷲に緋色の岩をあたへたし 岩淵喜代子
尾白鷲白さだかにし止りたり 依田明倫

【鷲(中七)】
氷原に鷲来て吾の生身欲る 津田清子
光りしは鷲の目ならず鷲の爪 後藤比奈夫
ワイパーのぎしぎし鷲の降りてきし 大石雄鬼
ひるがへる鷲に朝日のかつと赤 抜井諒一

【鷲(下五)】
黒松にこもる海鳴り尾白鷲 成田千空
わが而立握り拳を鷲も持つ 鷹羽狩行

【その他の季語と】
あら鷲の吹きかへさるゝ野分哉 正岡子規
鷲老いて胸毛吹かるる十二月 桂信子
河童忌の白鷲に雨しぶきをり 堀口星眠
その鷲の行方は知らず吹雪きをり 大峯あきら
檻の鷲わづかを飛べり秋風裡 中西夕紀


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