
【秋の季語=初秋-仲秋(9月-10)】秋出水
盆過ぎの集中豪雨や「台風」などにより、河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。
とくに9月1日前後は「厄日」として農事のなかでは警戒されてきた。単に「出水」といえば、夏の季語となる。
【秋出水(上五)】
秋出水残りし家に人うごく 篠田悌二郎
秋出水草の茎みな赤きまゝ 石橋秀野
秋出水流れゆくもの横向きに 斉藤夏風
秋出水昔々の着物出て 佐々木六戈
【秋出水(中七)】
【秋出水(下五)】
百花園もとより浸り秋出水 久保田万太郎
門灯の低く灯りぬ秋出水 日野草城
石女(うまずめ)の舌熱ければ秋出水 仁平勝
ふた手にも岐れてみよと秋出水 中原道夫
【その他の季語と】
鶏頭の門まで来たり秋出水 富安風生
くちなはも流れ着くなり秋出水 中村苑子