季語・歳時記

【新年の季語】なまはげ

新年の季語(1月)】なまはげ

【ミニ解説】

秋田県の男鹿半島周辺で行われてきた年中行事。

仮面をつけ藁の衣装をまとった神の使い(来訪神)を指す。

かつては「小正月」(旧暦から新暦に)の行事だったが、現在では「大晦日」の行事となり、年の終わりに、大きな出刃包丁(あるいは鉈)を持ち、なまはげに扮した村人が家々を訪れ「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」「悪い子(ゴ)は居ねがー」と奇声を発しながら練り歩く。

家人は正装をして丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後に酒などをふるまって、送り帰すとされている。最後は「へばなー(津軽弁で「またね」「じゃぁね」の意)」「元気にしろよ〜」と言って出ていく。


【なまはげ(上五)】
なまはげのひとり畦みち帰りけり 小原啄葉
なまはげの去りたる藁を拾ひけり 小畑晴子
なまはげの胸ぬらしけり雪と酒 竹田晶洞
なまはげの台詞鰰にも及ぶ 大辻泥雪 
なまはげの藁落ちてゐる青畳 湯澤誠幸
なまはげのふぐりの揺れてゐるならむ 太田うさぎ
なまはげを乗せトラックの到着す 篠崎央子

【なまはげ(中七)】
藁沓を脱ぎなまはげは酒ねだる 佐川広治

【なまはげ(下五)】


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