ハイクノミカタ橋本直
-
古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓【季語＝芭蕉（秋）】
古池や芭蕉飛こむ水の音仙厓（「芭蕉蛙画賛」）過日、出光美術館に「仙厓のすべて」展を見に行ってきました。以前から仙厓に芭蕉の句のパロディのような作品があることは知っていたのだけれど、なかなかタイミング…
-
秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語＝秋海棠（秋）】
秋海棠西瓜の色に咲にけり松尾芭蕉（角川ソフィア文庫『芭蕉全句集』）…
-
幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦
幾千代も散るは美し明日は三越攝津幸彦（現代俳句文庫『攝津幸彦句集』）…
-
海に出て綿菓子買えるところなし 大高翔
海に出て綿菓子買えるところなし大高翔（「鳩よ！」1997年8月号）…
-
駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風 大牧広【季語＝秋の風（秋）】
駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風大牧広（『大牧広全句集』ふらんす堂）…
-
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語＝茄子（秋）】
-
汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし 目迫秩父【季語＝野分（秋）】
-
天高し深海の底は永久に闇 中野三允【季語＝天高し（秋）】
-
なんぼでも御代りしよし敗戦日 堀本裕樹【季語＝敗戦日（秋）】
-
もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり【季語＝秋隣（夏）】
-
利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子【季語＝蓮（夏）】
-
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女【季語＝夏痩（夏）】
