ハイクノミカタ篠崎央子

  1. 忽然と昭和をはりぬ夕霧忌 森竹須美子【季語=夕霧忌(冬)】

    忽然と昭和をはりぬ夕霧忌森竹須美子(『角川大歳時記』) 昭和は、1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇の崩御により終わった。その数か月前より、入院後の病状の詳細が毎日のように報道されていた。死因…

  2. 恋にしてわざと敗けたるかるた哉 羅蘇山人【季語=かるた(新年)】

    恋にしてわざと敗けたるかるた哉羅蘇山人(『蘇山人俳句集』)…

  3. クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春一郎【季語=クリスマス(冬)】

    クリスマス「君と結婚していたら」堀井春一郎(『堀井春一郎全句集 曳白』)…

  4. 毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】

    毛糸玉秘密を芯に巻かれけり小澤克己(『小澤克己句集』) 〈…

  5. 恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子【季語=兎(冬)】

    恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ中村憲子 遅刻癖のある男…

  6. デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】

  7. 美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子【季語=時雨(冬)】

  8. 弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦【季語=湯婆(冬)】

  9. にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ 小川楓子【季語=にんじん(冬)】

  10. 山椒の実噛み愛憎の身の細り 清水径子【季語=山椒の実(秋)】

  11. 恋ふたつ レモンはうまく切れません 松本恭子【季語=レモン(秋)】

  12. あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子【季語=あきざくら(秋)】

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