ハイクノミカタ
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とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】
とらが雨など軽んじてぬれにけり一茶(『新版 角川俳句大歳時記 夏』)梅雨の盛りに生まれた。歳時記によっては、もっとも雨の降る日だと書いてあったりもする。が、昔からこの梅雨の蒸し暑さがかなり苦手である…
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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
丹田に力を入れて浮いて来い)飯島晴子)平成十二年の作。晴子…
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雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
雲の峰ぬつと東京駅の上)鈴木花蓑)「ホトトギス」昭和5年1…
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ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき桂信子(『女身』) 梅雨の…
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水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
水遊とはだんだんに濡れること後藤比奈夫閃きをさっと書き留め…
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ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子【季語=ががんぼ(夏)】
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
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骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌 中村阪子【季語=沖縄忌(夏)】
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十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
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いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
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夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 鈴木しづ子【季語=夏みかん(夏)】
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ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史