ハイクノミカタ
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なく声の大いなるかな汗疹の児 高浜虚子【季語=汗疹(夏)】
なく声の大いなるかな汗疹の児)高浜虚子 父は78歳でこの世を去るまでほとんど白髪がなかった。母(父にとっては妻)を亡くした最晩年の3年間にちらほら見えてきた程度。毛量もあまり変化がなかった。皺やシミ…
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大阪の屋根に入る日や金魚玉 大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】
大阪の屋根に入る日や金魚玉大橋櫻坡子(おおはし・おおはし))…
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利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子【季語=蓮(夏)】
利根川のふるきみなとの蓮かな水原秋櫻子(『葛飾』)もともと…
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愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子【季語=泳ぐ(夏)】
愛されずして沖遠く泳ぐなり藤田湘子(『途上』) 一緒に泳ぎ…
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からたちの花のほそみち金魚売 後藤夜半【季語=金魚売(夏)】
からたちの花のほそみち金魚売後藤夜半見たことがない景でも、…
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瑠璃蜥蜴紫電一閃盧舎那仏 堀本裕樹【季語=瑠璃蜥蜴(夏)】
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盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】
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夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女【季語=夏痩(夏)】
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青大将この日男と女かな 鳴戸奈菜【季語=青大将(夏)】
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雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨【季語=瀧(夏)】
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してみむとてするなり我も日傘さす 種谷良二【季語=日傘(夏)】
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行く涼し谷の向うの人も行く 原石鼎【季語=涼し(夏)】