ハイクノミカタ

  1. 秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】

    秋海棠西瓜の色に咲にけり松尾芭蕉(角川ソフィア文庫『芭蕉全句集』)秋海棠の花の色を西瓜の色のようだという芭蕉の句。まず引っかかったのは、秋海棠の花の色って、西瓜に似てたっけ?という部分。そして、そも…

  2. 運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語=運動会(秋)】

    運動会静かな廊下歩きをり)岡田由季絶妙な共感を呼ぶ句なのに…

  3. 老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】

    老僧の忘れかけたる茸の城)小林衹郊 今朝の信濃毎日新聞読者…

  4. 手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】

    手に負へぬ萩の乱れとなりしかな安住敦(『午前午後』) 萩は…

  5. つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井隆

    つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ 先に時が満ちてて岡井隆…

  6. 颱風の去つて玄界灘の月 中村吉右衛門【季語=颱風・月(秋)】

  7. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】

  8. 幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦

  9. いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語=いちじく(秋)】

  10. 琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】

  11. 九十の恋かや白き曼珠沙華 文挾夫佐恵【季語=曼珠沙華(秋)】

  12. ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語=すすき(秋)】

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  2. 昨日より今日明るしと雪を掻く 木村敏男【季語=雪を掻く(冬)】
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  4. 切腹をしたことがない腹を撫で 土橋螢
  5. デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】

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  4. 【秋の季語】十六夜
  5. 新蕎麦や狐狗狸さんを招きては 藤原月彦【季語=新蕎麦(秋)】
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