ハイクノミカタ
-
「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で 楠本憲吉【季語=林檎(秋)】
「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で楠本憲吉『楠本憲吉集』 ある時、若い恋人達がお互いのことを名前とはほど遠いあだ名で呼び合っていた。「ギルちゃん」とか「シャルちゃん」とか。どうやら、女性が昔飼っ…
-
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街金子兜太「灯」は生活の…
-
つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語=夜寒(秋)】
つぶやきの身に還りくる夜寒かな)須賀一惠 年に一度群馬県立…
-
桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子【季語=桔梗(秋)】
桔梗やさわや/\と草の雨楠目橙黄子(くすめ・とうこうし))…
-
秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】
秋の餅しろたへの肌ならべけり室生犀星(「室生犀星俳句集」岩波文庫)…
-
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子【季語=草紅葉(秋)】
-
ひよんの実や昨日と違ふ風を見て 高橋安芸【季語=ひよんの実(秋)】
-
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】
-
一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜 公木正
-
ヨコハマへリバプールから渡り鳥 上野犀行【季語=渡り鳥(秋)】
-
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】
-
どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語=椋鳥(秋)】