ハイクノミカタ
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秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの)小野あらた十月も後半になると、やっぱりちゃんと秋冷を実感する。そして秋の夜長にはチーズだよね、とたいしてワインも飲めないくせに思ったりする秋の夜です。「皮膚の…
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懐石の芋の葉にのり衣被 平林春子【季語=衣被(秋)】
懐石の芋の葉にのり衣被)平林春子1978年刊行『信濃句集』…
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背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く 村山砂田男【季語=ちちろ鳴く(秋)】
背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く村山砂田男(『夏炉冬扇』)…
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底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】
底紅や黙つてあがる母の家千葉皓史「母の家」だから、その家は…
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遅れ着く小さな駅や天の川 髙田正子【季語=天の川(秋)】
遅れ着く小さな駅や天の川)髙田正子 今年は鉄道開業150周…
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秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけし【季語=秋めく(秋)】
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古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓【季語=芭蕉(秋)】
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後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
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輝きてビラ秋空にまだ高し 西澤春雪【季語=秋空(秋)】
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木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘【季語=木犀(秋)】
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仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波【季語=仲秋(秋)】
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秋淋し人の声音のサキソホン 杉本零【季語=秋淋し(秋)】