夏の季語

【夏の季語】父の日

【夏の季語=仲夏(6月)】父の日

六月の第三日曜日。

父に感謝をささげる日とされてはいるものの。


【父の日(上五)】
父の日の忘れられをり波戻る 田川飛旅子
父の日の父を思へば母の顔 桑原三郎
父の日の雫ためをり杉檜 大木あまり
父の日や煮れば骨出るスペアリブ 本多遊子
父の日やいつより怒らざる父に 片山由美子
父の日と言ひ出せぬまま暮れにけり 種谷良二
父の日やビニールハウス蒼く暮れ 川嶋一美

【父の日(中七)】

【父の日(下五)】
藤蔓にからまれ大樹父の日よ 鍵和田秞子
深く深くプールに潜り父の日よ 林誠司

【その他】
悲壮なる父の為にもその日あり 相生垣瓜人

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