【冬の季語】餅

【冬の季語=三冬(11-1月)】餅

昔から人間に生命に力を与える食物とされる餅は、酒と並んで祭りや行事の供物として欠かせないものであったが、単に「餅」とだけ書けば、正月との関わりから、冬または歳晩の季語として了解されるようになった。とくに寒中の餅のことを「寒の餅」という。

鶯餅」「桜餅」「蓬餅」「草餅」などは春の季語である。


【餅(上五)】
餅ふくる崑崙山も天山も 長谷川櫂
切餅の歌留多のやうに干されけり 吉次薫

【餅(中七)】
妹が子は餅負ふ程に成りにけり 小林一茶
最澄の山餅啣へたる犬に逢ふ 森澄雄

【餅(下五)】


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