【冬の季語】聖夜


【冬の季語=仲冬(12月)】聖夜

クリスマス」の夜のこと。クリスマスツリーは「聖樹」と呼び習わす。


【聖夜(上五)】
聖夜に読む光の中に燭を点じ 香西照雄
聖夜来る瓢の腰の金の紐 小林成子
聖夜なり椅子と下がりしギタリスト 折勝家鴨
聖夜とは捨てきれぬ片ピアスなり 片山蓉
聖夜わが領土は半円のケーキ 中村安伸

【聖夜(中七)】
ひと待てば聖夜の玻璃に意地もなし 桂信子
橇知らぬ犬も聖夜の雪の上 村越化石

【聖夜(下五)】
頁剪りはなつをわれの聖夜とす 桂信子
女学生の黒き靴下聖夜ゆく 桂信子
針山に待針植えて妻の聖夜 原子公平
ヘッドライトに老人浮かぶ聖夜かな 鈴木鷹夫
子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ 大島民郎
オルゴールめく牧舎にも聖夜の灯 鷹羽狩行
雑踏にわれを消したき聖夜かな  鷹羽狩行
どの部屋も灯して母と娘の聖夜  川崎雅子 
沖へ出てゆく船の灯も聖夜の灯 遠藤若狭男
メンタムの蓋の少女や聖夜来る 山口昭男
目をつむることを祈りに子の聖夜 上田日差子
ジンジャーブレッドマン真顔もゐる聖夜 安達昌代
スパイスを利かせ過ぎたる聖夜かな 金子敦
嗚咽し爆撃し墜つるイワンの馬鹿へ聖夜 竹岡一郎
帰る場所あるから急ぐ聖夜かな 竹岡佐緒理
しづけさに烏飛び立つ聖夜かな  江渡華子


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