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百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】
百方に借あるごとし秋の暮石塚友二まだ盛夏だった8月初旬から始まった筆者の担当も、いよいよ最終回となりました。開始当初は連日熱中症注意なんて言っていた時期でしたが、季節は変わり、すっかり深秋といった趣…
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「月光」旅館/開けても開けてもドアがある 高柳重信
「月光」旅館 開けても開けてもドアがある)高柳重信…
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白い部屋メロンのありてその匂ひ 上田信治【季語=メロン(夏)】
白い部屋メロンのありてその匂ひ)上田信治『リボン』(邑書林 2017年)…
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紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子【季語=紫陽花(夏)】
紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る)津田清子福山雅治は作詞…
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眼前にある花の句とその花と 田中裕明【季語=花(春)】
眼前にある花の句とその花と)田中裕明『櫻姫譚』自然のよろし…
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大根の花まで飛んでありし下駄 波多野爽波【季語=大根の花(春)】
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ある年の子規忌の雨に虚子が立つ 岸本尚毅【季語=子規忌(秋)】
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盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】
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ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
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冷やっこ試行錯誤のなかにあり 安西水丸【季語=冷やっこ(夏)】
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いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真名
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ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ 井伏鱒二