して | セクト・ポクリット

焼米を家苞にして膝栗毛　松藤素子【季語＝焼米（秋）】

月天心夜空を軽くしてをりぬ　涌羅由美【季語＝月（秋）】

さつま汁妻と故郷を異にして　右城暮石【季語＝さつま汁（冬）】

ゆず湯の柚子つついて恋を今している　越智友亮【季語＝ゆず湯（冬）】

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる　池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

冬前にして四十五曲げた川赤い　平田修

世直しをしてきたやうないぼむしり　国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ　橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

松本清張のやうな口して黒き鯛　大木あまり【季語＝黒鯛（夏）】

針供養といふことをしてそと遊ぶ　後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り　市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う　福田若之【季語＝真っ白な息（冬）】

クリスマス「君と結婚していたら」　堀井春一郎【季語＝クリスマス（冬）】

日記買ふよく働いて肥満して　西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

若き日の映画も見たりして二日　大牧広【季語＝二日（新年）】

腕まくりして女房のかき氷　柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ　飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰　中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む　恩田侑布子【季語＝泳ぐ（夏）】

愛されずして沖遠く泳ぐなり　藤田湘子【季語＝泳ぐ（夏）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

藁の栓してみちのくの濁酒　山口青邨【季語＝濁酒（秋）】

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして　飯島晴子【季語＝紅葉（秋）】

どの絵にも前のめりして秋の人　藤本夕衣【季語＝秋（秋）】

日まはりは鬼の顔して並びゐる　星野麦人【季語＝向日葵（夏）】

谺して山ほととぎすほしいまゝ　杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色　上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる　鈴木石夫【季語＝立春（春）】

かき氷日本を捨てる話して　橋本直【季語＝かき氷（夏）】

して

焼米を家苞にして膝栗毛 松藤素子【季語＝焼米（秋）】

月天心夜空を軽くしてをりぬ 涌羅由美【季語＝月（秋）】

さつま汁妻と故郷を異にして 右城暮石【季語＝さつま汁（冬）】

ゆず湯の柚子つついて恋を今している 越智友亮【季語＝ゆず湯（冬）】

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる 池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

冬前にして四十五曲げた川赤い 平田修

世直しをしてきたやうないぼむしり 国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ 橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

松本清張のやうな口して黒き鯛 大木あまり【季語＝黒鯛（夏）】

針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り 市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之【季語＝真っ白な息（冬）】

クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春一郎【季語＝クリスマス（冬）】

日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語＝二日（新年）】

腕まくりして女房のかき氷 柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ 飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む￼ 恩田侑布子￼【季語＝泳ぐ（夏）】

愛されずして沖遠く泳ぐなり￼ 藤田湘子【季語＝泳ぐ（夏）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

藁の栓してみちのくの濁酒 山口青邨【季語＝濁酒（秋）】

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子【季語＝紅葉（秋）】

どの絵にも前のめりして秋の人 藤本夕衣【季語＝秋（秋）】

日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語＝向日葵（夏）】

谺して山ほととぎすほしいまゝ 杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる 鈴木石夫【季語＝立春（春）】

かき氷日本を捨てる話して 橋本直【季語＝かき氷（夏）】

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焼米を家苞にして膝栗毛　松藤素子【季語＝焼米（秋）】

月天心夜空を軽くしてをりぬ　涌羅由美【季語＝月（秋）】

さつま汁妻と故郷を異にして　右城暮石【季語＝さつま汁（冬）】

ゆず湯の柚子つついて恋を今している　越智友亮【季語＝ゆず湯（冬）】

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる　池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

冬前にして四十五曲げた川赤い　平田修

世直しをしてきたやうないぼむしり　国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ　橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

松本清張のやうな口して黒き鯛　大木あまり【季語＝黒鯛（夏）】

針供養といふことをしてそと遊ぶ　後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り　市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う　福田若之【季語＝真っ白な息（冬）】

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日記買ふよく働いて肥満して　西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

若き日の映画も見たりして二日　大牧広【季語＝二日（新年）】

腕まくりして女房のかき氷　柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ　飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰　中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む　恩田侑布子【季語＝泳ぐ（夏）】

愛されずして沖遠く泳ぐなり　藤田湘子【季語＝泳ぐ（夏）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

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どの絵にも前のめりして秋の人　藤本夕衣【季語＝秋（秋）】

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谺して山ほととぎすほしいまゝ　杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色　上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる　鈴木石夫【季語＝立春（春）】

かき氷日本を捨てる話して　橋本直【季語＝かき氷（夏）】