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中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼【季語=桃(秋)】
中年や遠くみのれる夜の桃西東三鬼(『夜の桃』) 10代、20代の頃は時間の流れが遅く感じたものである。いつからか、あんなに長く感じられた1年間があっという間に過ぎるようになった。20代の時間は貴重で…
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黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子【季語=黒鯛(夏)】
黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる宇多喜代子(『宇多喜代子俳句集成』)…
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行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ市村不先 今日は、2023年…
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逢曳や冬鶯に啼かれもし 安住敦【季語=冬鶯(冬)】
逢曳や冬鶯に啼かれもし安住敦(『筑摩文学全集』) 冬の鶯は…
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山茶花のくれなゐひとに訪はれずに 橋本多佳子【季語=山茶花(冬)】
山茶花のくれなゐひとに訪はれずに橋本多佳子(『信濃』) 小…
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待ち人の来ず赤い羽根吹かれをり 涼野海音【季語=赤い羽根(秋)】
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誕生日の切符も自動改札に飲まれる 岡田幸生
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稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男【季語=稲光(秋)】