指
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冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来ている友人の背後から「わっ!」と言ってびっくりさせようとそっと近づく。しかしその姿はガラス戸にすべて映っていてバレていた。今回とりあげた句か…
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さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】
さよならと梅雨の車窓に指で書く長谷川素逝(『三十三才』『定本素逝集』)…
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卓に組む十指もの言ふ夜の秋 岡本眸【季語=夜の秋(夏)】
卓に組む十指もの言ふ夜の秋)岡本眸 刑事コロンボが犯人にボ…
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人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實【季語=磯巾着(春)】
人妻ぞいそぎんちやくに指入れて小澤實(『瞬間』) 磯の花と…
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春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】
春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ河野多希女(『琴恋』) 春の雪…
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指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治【季語=葡萄(秋)】
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遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太【季語=夏の海(夏)】
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指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子【季語=海霧(夏)】