1. 冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】

    冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来ている友人の背後から「わっ!」と言ってびっくりさせようとそっと近づく。しかしその姿はガラス戸にすべて映っていてバレていた。今回とりあげた句か…

  2. さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】

    さよならと梅雨の車窓に指で書く長谷川素逝(『三十三才』『定本素逝集』)…

  3. 卓に組む十指もの言ふ夜の秋 岡本眸【季語=夜の秋(夏)】

    卓に組む十指もの言ふ夜の秋)岡本眸 刑事コロンボが犯人にボ…

  4. 人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實【季語=磯巾着(春)】

    人妻ぞいそぎんちやくに指入れて小澤實(『瞬間』)磯の花とい…

  5. 春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】

    春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ河野多希女(『琴恋』) 春の雪…

  6. 指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治【季語=葡萄(秋)】

  7. 遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太【季語=夏の海(夏)】

  8. 指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子【季語=海霧(夏)】

おすすめ記事

  1. なにがなし善きこと言はな復活祭 野澤節子【季語=復活祭(春)】
  2. 四月馬鹿ならず子に恋告げらるる 山田弘子【季語=四月馬鹿(春)】
  3. 冬枯や熊祭る子の蝦夷錦 正岡子規【季語=冬枯・熊(冬)】
  4. 【秋の季語】菊/菊の花 白菊 黄菊、大菊、小菊、初菊、厚物咲、懸崖菊、菊畑
  5. 【冬の季語】春隣

Pickup記事

  1. 【秋の季語】カンナ/花カンナ
  2. 体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】
  3. 兎の目よりもムンクの嫉妬の目 森田智子【季語=兎(冬)】
  4. 銀河系のとある酒場のヒヤシンス 橋 閒石【季語=ヒヤシンス(春)】
  5. 鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子【季語=鳥の恋(春)】
PAGE TOP