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  1. ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】

    ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁がある。現在も、駅からほど近い天為の編集室に通っているのだが、平日夜の有馬先生の句会が淡路町で開かれる折には、編集室を終えてから、太田姫稲荷あ…

  2. 片蔭の死角から攻め落としけり 兒玉鈴音【季語=片蔭(夏)】

    片蔭の死角から攻め落としけり)兒玉鈴音『第24回俳句甲子園公式作品集』(2…

  3. 復讐の馬乗りの僕嗤っていた 福田若之

    復讐の馬乗りの僕嗤っていた)福田若之句集『自生地』(東京四季出版、2017…

  4. 春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯【季語=春を待つ(冬)】

    春を待つこころに鳥がゐて動く八田木枯「動く」という動詞を持…

  5. 共にゐてさみしき獣初しぐれ 中町とおと【季語=初時雨(冬)】

    共にゐてさみしき獣初しぐれ)中町とおと(中町とおと句集「さみしき獣」(20…

  6. 休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣【季語=霜(冬)】

  7. みかんいろのみかんらしくうずもれている 岡田幸生【季語=蜜柑(冬)】

  8. 日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】

  9. 暑き夜の惡魔が頤をはづしゐる 佐藤鬼房【季語=暑し(夏)】

  10. 敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季【季語=海の家(夏)】

  11. 草も木も人も吹かれてゐて涼し 日下野由季【季語=涼し(夏)】

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