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  1. 恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】

    恋の句の一つとてなき葛湯かな岩田由美(『春望』) 子供の頃、手足が冷えて眠れない私に母が葛湯を吹いてくれた。葛湯とは、葛の根から採った澱粉を湯で溶いてとろみを出し、砂糖を加えて甘くした飲み物である。…

  2. とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな 松本たかし【季語=焚火(冬)】

    とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな松本たかし(『松本たかし句集』)…

  3. 菊人形たましひのなき匂かな 渡辺水巴【季語=菊人形(秋)】

    菊人形たましひのなき匂かな)渡辺水巴 尊敬する先輩に『続・…

  4. 手を入れてみたき帚木紅葉かな 大石悦子【季語=紅葉(秋)】

    手を入れてみたき帚木紅葉かな大石悦子(「新版角川俳句大歳時記 秋」)…

  5. つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語=夜寒(秋)】

    つぶやきの身に還りくる夜寒かな)須賀一惠 年に一度群馬県立…

  6. 手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】

  7. 淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史【季語=鹿(秋)】

  8. 笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯

  9. 帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】

  10. 向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】

  11. なく声の大いなるかな汗疹の児 高浜虚子【季語=汗疹(夏)】

  12. 利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子【季語=蓮(夏)】

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  3. ハイシノミカタ【#3】「街」(今井聖主宰)
  4. 金色の種まき赤児がささやくよ  寺田京子【季語=種蒔(春)】 
  5. 雛節句一夜過ぎ早や二夜過ぎ 星野立子【季語=雛節句(春)】

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