かな
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青大将この日男と女かな 鳴戸奈菜【季語=青大将(夏)】
青大将この日男と女かな鳴戸奈菜(『イヴ』) 青大将は、蝮とともに日本人には馴染みのある蛇である。大将と呼ばれるだけあって、太いし長い。蛇は、古代より神の化身であった。『古事記』の八岐大蛇(やまたのお…
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はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな 京極杞陽【季語=蜥蜴(夏)】
はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな京極杞陽(きょうごく・きよう)…
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襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
襖しめて空蟬を吹きくらすかな)飯島晴子) 昭和四九年の作。…
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まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江【季語=蛍(夏)】
まどごしに與へ去りたる螢かな久保より江(くぼ・よりえ)寒暖…
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中年の恋のだんだら日覆かな 星野石雀【季語=日覆(夏)】
中年の恋のだんだら日覆かな星野石雀(『薔薇館』) とある超…
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露地裏を夜汽車と思ふ金魚かな 攝津幸彦【季語=金魚(夏)】
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日蝕の鴉落ちこむ新樹かな 石田雨圃子【季語=新樹(夏)】
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甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】
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湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】
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花の幹に押しつけて居る喧嘩かな 田村木國【季語=花(春)】
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蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
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春や昔十五万石の城下哉 正岡子規【季語=春(春)】