1. 扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子【季語=扇子(夏)】

    扇子低く使ひぬ夫に女秘書藤田直子(『極楽鳥花』) 立夏を過ぎると、街角では涼しげな扇子が売られ始める。薄い和紙に雲母を散らしたもの、涼しげな動植物が描かれたもの、洋風のレースをあしらったものもある。…

  2. 蛇の衣傍にあり憩ひけり 高濱虚子【季語=蛇の衣(夏)】

    蛇の衣傍にあり憩ひけり高濱虚子))このところ朝の散歩が続い…

  3. まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江【季語=蛍(夏)】

    まどごしに與へ去りたる螢かな久保より江(くぼ・よりえ)寒暖…

  4. 麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素逝【季語=麦からを焼く?】

    麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ長谷川素逝(橋本石火『長谷川素逝の百句』)…

  5. 「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢

    「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃片岡絢(『カノ…

  6. 桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】

  7. 田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】

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  9. 詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】

  10. 人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實【季語=磯巾着(春)】

  11. 田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】

  12. 水鳥の和音に還る手毬唄 吉村毬子

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