1. 春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】

    春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ河野多希女(『琴恋』) 春の雪というと真っ先に思い出すのが、三島由紀夫の『春の雪』である。華族の松枝清顕にとって、綾倉聡子は、幼馴染みで年上の優雅な令嬢。自尊心の強い清顕…

  2. 春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯【季語=春を待つ(冬)】

    春を待つこころに鳥がゐて動く八田木枯「動く」という動詞を持…

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  5. 胎動に覚め金色の冬林檎 神野紗希【季語=冬林檎(冬)】

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