【秋の季語】七夕

【秋の季語=初秋(8月)】七夕

旧暦七月七日の夜、またはその夜の行事。「織姫」と「彦星」が「天の川」を渡って年に一度の逢瀬を果たす夜である。地上では「七夕竹」に願い事を書いた短冊を飾り、この夜を祝う。


【七夕(上五)】
七夕や男の髪も漆黒に 中村草田男
七夕のあしたの町にちる色帋   麻田椎花
七夕や丸餅ほどの墨くばり 宇佐美魚目
七夕や若く愚かに嗅ぎあへる 高山れおな
七夕のいちにちあとの夜空かな 谷口摩耶
七夕を小さな家の中にかな 生駒大祐

【七夕(中七)】
指さして七夕竹をこはがる子 阿部青鞋
汝が作せし七夕星ぞ高く吊れ 大石悦子
天井に七夕竹の触れてをり 藺草慶子
いつとなく澄み七夕の忘れ汐 藺草慶子
みちのくの雨に七夕かざりかな 小澤實

【七夕(下五)】


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