【夏の季語】五月闇

【夏の季語=仲夏(6月)】五月闇
さつきやみ。「五月雨」すなわち「梅雨」の時期の薄暗い天候のことをいう。新暦の五月ではなく、六月ごろに当たる。「梅雨闇」とも。


【五月闇(上五)】
五月闇より石神井の流れかな 川端茅舎
五月闇汽罐車一台ゆくごとし 山口誓子
五月闇聖パウロ教会も 鈴木六林男
五月闇組紐の色まかせけり 飯島晴子

【五月闇(中七)】
明るさも暗さも五月闇のもの 稲畑汀子

【五月闇(下五)】
木の花のそれとわからず五月闇 鷹羽狩行
物質として水掴む五月闇  塩野谷仁
奪衣婆の目が物を言ふ五月闇 伊藤伊那男
鍵盤に触れし残響五月闇 徳田千鶴子
切りこぼす花屑白し五月闇 長谷川櫂
ふたりゐて淋しさのふと五月闇 巫依子

【その他の季語と】

【短歌】
五月闇心ふさぐ日湯をわかし玉ネギスープの渦をみてゐる 涌井ひろみ



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