【夏の季語】蝮


【夏の季語=仲夏(6月)】蝮
まむし。毒蛇の一種。大きな三角形の頭を持ち、寸胴な印象を受ける「」である。水場周辺に多く出現し、山間部の水田や小さな川周辺で見かけることも多い。時に田畑にも現れる。高濃度(35度以上)のアルコールに漬け込んで「蝮酒」を作ることもある。「蝮草」はサトイモ科テンナンショウ属の総称で、晩春の季語。


【蝮(上五)】
蝮より蝮捕り器のぶきみなる 澁谷道
蝮打ち殺して午後を何もせず 川口正博

【蝮(中七)】
曇天や蝮生き居る罎の中 芥川龍之介
武蔵丘陵蝮寝ている夜明けかな 金子兜太
おこるから壜の蝮がいなくなる 金原まさ子
朝市の蝮の袋うごめけり 北吉裕子

【蝮(下五)】
草炎に堪へてひそかや蝮とり 西島麦南
山家かな梁に乾びし蝮吊る 森岡正作

【その他の季語と】
冬眠の蝮のほかは寝息なし 金子兜太


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