【夏の季語】手花火

【夏の季語=晩夏(7月)】手花火

手で持てるタイプの「花火」のこと。
一般的には「手持ち花火」などと呼ばれる。さまざまな種類がある。


【手花火(上五)】
手花火のこぼす火の色水の色 後藤夜半
手花火の照らす煙のひろがり来 後藤夜半
手花火にろうたく眠くおとなしく 中村汀女
手花火に妹がかひなの照さるる 山口誓子
手花火を生命継ぐ如燃やすなり 石田波郷
手花火といへど激しきいろばかり 殿村菟絲子
手花火の煙もうもうと田をわたる 飴山實
手花火のぽとんと日本最南端 須山つとむ
手花火を左に移しさしまねく 成瀬正俊
手花火にうかぶさみしき顔ばかり 岡本眸
手花火の珠をかばひて闇忘る 文挾夫佐恵
手花火の夜はやはらかき膝がしら 柿本多映
手花火が昼間は見えぬもの照す 行方克巳
手花火や見守られゐること知らず 西村和子
手花火にしてあれほどの高さまで 三村純也
手花火の火に手花火と手花火を 千原ジュニア
手花火の球に充ちゆく力かな 今泉忠芳

【手花火(中七)】
惜別や手花火買ひに子をつれて 鈴木花蓑
身籠りて子の手花火をまぶしがる 遠藤とみじ
子に土産なく手花火の路地を過ぐ 大串 章
叱られて手花火遠き男の子 姉崎蕗子

【手花火(下五)】
手向くるに似たりひとりの手花火は 馬場移公子


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