
【夏の季語=初夏/仲夏(5-6月)】子燕
春に渡ってきた「燕」は、日本で子育てをする。
ツバメの自然界における平均寿命は1〜2年程度(または2〜3年)と非常に短く、特に生まれて1年目の死亡率は約80%と非常に高いこともあって、晩春から仲夏にかけて、駅舎や軒下などで親鳥の運んでくる「燕の子」の鳴いているさまを見かけるのは、いかにも健気である。成長すると「夏燕」となり、秋になるとまた南方へ帰っていく(=「帰燕」)。

【子燕(上五)】
小燕のさヾめき誰も聞き流し 中村汀女
子燕の軒てんてんと奈良井宿 鈴鹿呂仁
子燕の抜くる空みな真新し 森村江風
子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實
子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實
【子燕(中七)】
【子燕(下五)】