【秋の季語】鳳仙花


【秋の季語=初秋(8月)】鳳仙花


ホウセンカ(鳳仙花)は、東南アジア原産で、世界各地で観賞用に栽培されている。日本での開花時期は夏の6月-9月頃。直立する茎に葉が互生し、花は葉腋に左右対称2-3花ずつ咲く。歴史的仮名遣いは「ほうせんくわ」。「妻紅」とも呼ばれる。


【鳳仙花(上五)】
鳳仙花昨日の如く散りてあり 前田普羅
鳳仙花妻子は神が預り置く 磯貝碧蹄館
鳳仙花がくれに鶏の脚あゆむ 福永耕二
鳳仙花まろめてパンは石の炉に 小池文子
鳳仙花さびしさ爆ぜし赤の他人 松本恭子
鳳仙花やがては止まる昼の琴  赤野四羽

【鳳仙花(中七)】
わが影のさす鳳仙花その苦界 林田紀音夫

【鳳仙花(下五)】
かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 富田木歩
汲み去って井辺しづまりぬ鳳仙花  原石鼎
鯵の鮨つくりなれつつ鳳仙花 水原秋櫻子
たくましく長けてあはれや鳳仙花 久保田万太郎
家出してきてゐるやうや鳳仙花  青山丈
腰低い男来て去る鳳仙花 坪内稔典
愛の言葉に聡くて爆ぜる鳳仙花  寺井谷子
よく飛ぶよイーハトーブの鳳仙花 堤保徳
淋しくて人に飛びつく鳳仙花 藤沢潮子
今もなほ借家暮しの鳳仙花 小林一行
ひもつけて鶏飼ふ家や鳳仙花 上田信治
ひざ曲げてくつくつ笑ふ鳳仙花  彌榮浩樹
地震警報子を横抱きに鳳仙花 江渡華子


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