
【冬の季語=三冬(11月〜1月)】毛布
ウールなどを厚く織って(あるいは編んで)起毛などの処理を施した製品。英語では「ブランケット(Blanket)」。〈いと古りし毛布なれども手離さず〉(松本たかし)というように、愛着ある毛布はなかなか捨て難い。毛布が与える「安心毛布(Security Blanket)」は一種の心理的効果であり、スヌーピーの登場人物ライナスが象徴的な事例として扱われる(「ライナスの毛布」)。

【毛布(上五)】
毛布被り孤島となりて泣きにけり 照井翠
毛布から白いテレビを見てゐたり 鴇田智哉
毛布くるまり海底となるこころ 箱森裕美
【毛布(中七)】
やはらかく毛布身つつみ月の蝕 野澤節子
少年戀ふ少年毛布乾酪(チーズ)色 馬場駿吉
山羊の匂いの白い毛布のような性 金原まさ子
伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士
一人なら毛布を奪ふこともない 櫂未知子
引越しトラック路上に毛布積み上ぐる 榮 猿丸
【毛布(下五)】
かぎりある日にしあわせがあり毛布 花島照子