ハイクノミカタ堀切克洋(試験版)
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両の眼の玉は飴玉盛夏過ぐ 三橋敏雄【季語=盛夏(夏)】
両の眼の玉は飴玉盛夏過ぐ三橋敏雄たとえば、目の前に飴玉がごろりとあるとき、それを目玉みたいだな、と思う。そのことと、自分の目玉が飴玉みたいだな、と思うことのあいだには、どれほどの開きがあるの…
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日本の元気なころの水着かな 安里琉太【季語=水着(夏)】
日本の元気なころの水着かな安里琉太作者は1994年生まれ。…
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噴水に睡り足らざる男たち 澤好摩【季語=噴水(夏)】
噴水に睡り足らざる男たち 澤好摩噴水の周囲のベンチに、うと…
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なつかしきこと多くなり夜の秋 小島健【季語=夜の秋(夏)】
なつかしきこと多くなり夜の秋小島健数学者・岡潔は、『春宵十…
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花言葉なき一生を水中花 杉阪大和【季語=水中花(夏)】
花言葉なき一生を水中花 杉阪大和「水中花」というと、どうし…
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星空のととのふまでをバーベキュー 小山玄黙【季語=バーベキュー(夏)】
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天体のみなしづかなる草いきれ 生駒大祐【季語=草いきれ(夏)】
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アロハ来て息子の嫁を眺めをり 西村麒麟【季語=アロハ(夏)】
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昼顔のあれは途方に暮るる色 飯島晴子【季語=昼顔(夏)】
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生きものの影入るるたび泉哭く 飯島晴子【季語=泉(夏)】
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敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季【季語=海の家(夏)】
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ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟【季語=ソーダ水(夏)】