ハイクノミカタ堀切克洋(試験版)

  1. 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ 渡辺白泉【季語=カンナ(秋)】

    鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ  渡辺白泉 日本でユクスキュルの代表的著作『生物から見た世界』が翻訳紹介されたのは、1942年のこと。この白泉の有名句は1935年の作だが、きわめてユクスキュル的発…

  2. 小満の風や格言カレンダー 菅原雅人【季語=小満(夏)】

    小満の風や格言カレンダー菅原雅人 コロナ禍で(野球の)甲子…

  3. 水道水細し残暑の体育館 野澤みのり【季語=残暑(秋)】

    水道水細し残暑の体育館野澤みのり 今年は、8月7日が立秋だ…

  4. 一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月野ぽぽな【季語=芋虫(秋)】

    一匹の芋虫にぎやかにすすむ月野ぽぽな長らくニューヨークに住…

  5. 曳けとこそ綱一本の迎鐘 井上弘美【季語=迎鐘(秋)】

    曳けとこそ綱一本の迎鐘  井上弘美 季語は「迎鐘」。精霊会…

  6. 択ぶなら銀河濃きころ羊村忌  倉橋羊村【季語=銀河(秋)】

  7. ライオンは人を見飽きて夏の果 久米祐哉【季語=夏の果(夏)】

  8. 原爆忌誰もあやまつてはくれず 仙田洋子【季語=原爆忌(秋)】

  9. 花臭木に蝶のせはしや浮かび沈み 本井英【季語=臭木の花(秋)】

  10. ペスト黒死病コレラは虎列刺コロナは何と 宇多喜代子【季語=コレラ(夏)】

  11. サマーセーター前後不明を着こなしぬ 宇多喜代子【季語=サマーセーター(夏)】

  12. また一人看取の汗を拭いて来し 三島広志【季語=汗(夏)】

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