ハイクノミカタ橋本直

  1. すばらしい乳房だ蚊が居る 尾崎放哉【季語=蚊(夏)】

    すばらしい乳房だ蚊が居る尾崎放哉(『増補決定版尾崎放哉全句集』春秋社)エリートのはずだった尾崎放哉の人生の荒れ模様についてはググっていただくとして、この句はその人生荒れ模様だったころではなく、社会を…

  2. 方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(無季)

    方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(『黄金郷』1990年深夜叢書社)…

  3. とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】

    とらが雨など軽んじてぬれにけり一茶(『新版 角川俳句大歳時記 夏』)…

  4. 骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌 中村阪子【季語=沖縄忌(夏)】

    骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌中村阪子(瀬底月城『沖縄・奄美 南島俳句歳時記』19…

  5. 而して蕃茄の酸味口にあり 嶋田青峰【季語=トマト(夏)】

    而して蕃茄の酸味口にあり嶋田青峰(『青峰集』大正14年)こ…

  6. 洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】

  7. 六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】

  8. 梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅雨・罌粟(夏)】

  9. 麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素逝【季語=麦からを焼く?】

  10. 「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢

  11. 体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】

  12. 湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】

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