夏の季語

【夏の季語】葉桜

【夏の季語=初夏(5月)】葉桜

桜の花が散って「若葉」が出はじめた頃から、「新緑」で覆われた時期までの桜の木、またはその様子のこと。


【葉桜(上五)】
葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原梵
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波
葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を
葉桜や蕎麦屋でたのむ玉子焼  鈴木真砂女
葉桜や父のカレーの具だくさん 小島明
葉桜よわれにある疵をてらせよ 大本義幸
葉桜やテニスラリーのぺこぱこと 黒澤あき緒
葉桜やいの一番の鯉の口 渡辺竜樹
葉桜の蔭を男の顔が来る 村上鞆彦

【葉桜(中七)】
椅子持って葉桜抜けて古都の家 川嶋健佑

【葉桜(下五)】



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【春の季語】春風
  2. 【新年の季語】歌留多
  3. 【冬の季語】風邪
  4. 【新年の季語】正月
  5. 【冬の季語】年惜む
  6. 【夏の季語】薔薇
  7. 【秋の季語】紫式部の実/式部の実 実紫 子式部
  8. 【冬の季語】水仙

おすすめ記事

  1. 蛍火や飯盛女飯を盛る 山口青邨【季語=蛍火(夏)】
  2. 【夏の季語】葛切
  3. 中干しの稲に力を雲の峰 本宮哲郎【季語=雲の峰(夏)】
  4. 【春の季語】春雨
  5. 麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
  6. 順番に死ぬわけでなし春二番 山崎聰【季語=春二番(春)】
  7. 【冬の季語】寒卵(寒玉子)
  8. 【冬の季語】年惜む
  9. 【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【4】/津田卓(「銀漢」同人・「雛句会」幹事)
  10. 品川はみな鳥のような人たち 小野裕三

Pickup記事

  1. 【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第8回】
  2. みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井【季語=滝(夏)】
  3. 朝顔の数なんとなく増えてゐる 相沢文子【季語=朝顔(秋)】
  4. 厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男【季語=雛祭(春)】
  5. 【書評】松本実穂 第1歌集『黒い光』(角川書店、2020年)
  6. 【春の季語】春の夢
  7. 【春の季語】落椿
  8. たが魂ぞほたるともならで秋の風 横井也有【季語=秋の風(秋)】
  9. 秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】
  10. ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ  なかはられいこ
PAGE TOP