冬の季語

【冬の季語】今朝の冬

【冬の季語=初冬(11月)】今朝の冬

【ミニ解説】

冬の最初の日、すなわち「立冬」の朝のこと。


【今朝の冬(上五)】
今朝の冬天道虫を拾ひけり 相生垣瓜人
今朝の冬頬ずりほどの日が顔に 岡本眸
今朝の冬光ついばむ鳩の群 渡部有紀子

【今朝の冬(中七)】

【今朝の冬(下五)】
百姓に花瓶売りけり今朝の冬 与謝蕪村
かはり来し雀の声や今朝の冬 原石鼎
道芝を吹いて駄馬ゆく今朝の冬 飯田蛇笏
この湖の蜆美し今朝の冬 村山故郷
七条に大原女を見し今朝の冬 村山故郷
顔に水押しあて洗ふ今朝の冬 鷹羽狩行
眦の涙を指で今朝の冬   島谷高水
拭ひても残る顔あり今朝の冬  藤田直子
革靴の光の揃ふ今朝の冬 津川絵理子


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