季語・歳時記

【春の季語】旧正

【春の季語=初春(2月)】旧正

旧正月」の省略な言い回し。旧暦としての太陰暦の正月(年初)のこと。元日からの数日間のことを指す。「春節」とも。


【旧正(上五)】
旧正の草の庵の女客 高浜虚子
旧正や日がさして来て山身近 久保田万太郎
旧正や旅をうながす南の星 大野林火
旧正の雪を加ふる山ばかり 大峯あきら
旧正や皺うつくしき草木染め 鷹羽狩行
旧正の日にめつむれる松の鶏 山尾玉藻

【旧正(中七)】
道そぞろ旧正の紀に遊びつつ 阿波野青畝
猪焼いて旧正の島けぶらする 小熊一人
海猫のほか旧正の湾になし 徳永山冬子

【旧正(下五)】


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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